
国際プロジェクト研究室を選んだ理由
指導教員である加藤浩徳先生が取り組まれている都市交通や空港アクセス等の整備を通じたモビリティやアクセシビリティ向上の研究について強い関心があったため、国際プロジェクトコースを志望しました。駒場の授業にて国際プロジェクト研究室の先生方のお話を聞く中で、課題解決のために工学的アプローチだけではなく、経済学、政治学等のアプローチを用いて課題解決に取り組む姿勢に共感しました。また、国際プロジェクト研究室は「持続的で活力ある国際社会を創る実践的知識の体系化を通じて、国際社会をリードする人材の育成」を目標に掲げており、自分の目指すシビルエンジニア像と一致しました。
研究室生活について
国際プロジェクトグループには学部生から博士課程まで多くの学生が在籍しており、皆がインフラを関心として共有しつつも、その注目する側面や特徴が異なります。各人の研究テーマに多様性があるので、新しい話題や観点に触れることが多くて面白いです。研究でフィールドに行く学生や交換留学等に行く学生が多いため(私もENPCとのダブルディグリープログラムでフランスに留学しました)、本郷の研究室はいつも賑やかというわけではないですが、それぞれの学生が得た経験を話したり、議論したりする時間は楽しい上に有意義でした。外部の研究者/実務家の方を招いて行われるセミナーや海外の大学からの留学生も多く、各国の事情や近年の潮流を気軽に議論できる機会が多く、充実していました。
後輩へのメッセージ
社会基盤学科/専攻の研究室は多かれ少なかれ国際的な研究を実施しているところが多いと思います。その中で、国際プロジェクト研究室ではアプローチを固定して対象敷地を広げるのではなく、その土地場所に存在する現象/課題に立脚し、課題を解決するために異なるアプローチを組み合わせて解明していくことができます。解決したい課題がある方や、課題を解決することに喜びを覚える学生には良い環境が整っていると思います。