三浦 健(2018年度 修士課程入学)

国際プロジェクト研究室を選んだ理由

私が国際プロジェクト研究室を選択した理由は2点あります。1点目は、幼い頃に中国の上海に居住しインフラ整備の重要性を感じた原体験から、将来国際的なインフラ開発プロジェクトに携わりたいと思っていたため、学生の内から豊富なフィールドワークの経験ができその分野で多くの卒業生を輩出していた当研究室に魅力を感じたためです。2点目は、駒場時代に堀井秀之教授(当時)の講義を聞きイノベーションやデザインシンキングの話を聞く中で、単にモノをつくるという意味でのインフラ整備の枠を超え、問題解決に資する対策を立てることの重要性について改めて考えさせられ、問題解決に至るプロセスで求められるマインドセットを鍛えることができる当研究室に魅力を感じたためです。

研究室生活について

当研究室の環境は、将来研究者となることを志す人に加え、特に、コンサルタントやシンクタンク、起業を志す人にとっても有意義な環境だと思います。なぜなら、高いレベルで自走することが求められるからです。

自分で問題を定義し、研究の方針を立て、実際にフィールド調査を行い、分析と論文の執筆を行うという一連の流れにおいて様々な困難を乗り越えなければなりませんが、先生方や様々な有識者からの助言や支援がありつつも、基本的には一人でOwnershipをもってやりきることが期待されています。

その中で、当研究室の魅力は2点あります。1点目は、先生方は研究を教育の機会としても捉えているために、求めさえすれば惜しみなく最大限のチャンスと裁量、フィードバックとを与えてくださる点です。その分Ownershipが求められますが、頑張っていればいつの間にか成長している自分に気づくことでしょう。

2点目は、学年を問わず自由に発言し、真実と向き合い徹底的に議論するカルチャーがある点だと思います。理が通った意見は誰であっても尊重されます。そして、同期のメンバーや先生方との議論を通して、現場で起こっている課題を多角的に考え何が本当の問題なのかを突き詰めて考えます。好奇心旺盛で分野を問わず積極的に議論をしたい、という方にはとても向いていると思います。

後輩へのメッセージ

多くの学生は無数の選択肢を前にして学部・学科選択、将来のキャリアについて迷っていることと思います。わたしもかつてそうでしたし、今もそうです。人によって考え方は違うと思いますが、私は自分で選択したという納得感を大事にしています。当研究室は、自分なりの原体験と問題意識を持ち、困難に挑戦してみたい、自分の力を試してみたいという意欲的な方には打って付けの環境だと思います。皆さんの挑戦をお待ちしています!