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社会技術研究とは科学技術が生活や社会の隅々まで浸透し、大きな影響を及ぼす現代において、社会が抱える様々な問題を解決するためには、従来の自然科学を中心とする技術的知見のみならず、個人や集団の本性や行動等を対象とした人文・社会科学の知見を統合し、社会における新たなシステムを構築することが必要である。
このため、市民・企業・行政セクター等が現実の社会問題を解決するために必要とする方策に適用できる技術(技術的根拠/知識体系)の構築を行うために、平成13年度に「社会技術研究システム」が創設された。
本システムは、平成12年度の科学技術庁(当時)の「社会技術の研究開発の進め方に関する研究会」の報告書を受けて、平成13年度から日本原子力研究所と科学技術振興事業団の共同事業として運営され、平成15年度からは科学技術振興事業団により運営されている。 社会技術研究システムは、図に示すように、システム統括の統括下で「社会技術研究フォーラム」、「ミッション・プログラム」、「公募型プログラム」という3つの研究プログラムから構成されている。
「社会技術研究フォーラム」は、社会問題の本質を認識し、その解決を図る研究のあり方を継続的に議論するとともに、社会技術の体系化及び社会技術研究のあり方に関する調査研究を行う。
「ミッション・プログラム」は、社会問題の解決を図るために重要と考えられるミッションを設定し、その目標達成に必要な研究チームを組織して研究を実施する。
(実施中のミッション・プログラム) 「安全性に係わる社会問題解決のための知識体系の構築」「公募型プログラム」は、社会問題の解決を図るために重要と考えられる着眼点を踏まえて推進すべき研究領域を設定し、領域ごとに研究提案を公募して研究を実施する。 (実施中の研究領域) 「社会システム/社会技術論」、「循環型社会」、「脳科学と教育」
図1 社会技術研究システムについて
研究システムの運営については、システム統括が研究顧問の助言を得て全体活動を統括する体制の下、ミッション研究については研究統括が統括し、公募型研究については研究領域を設け、それぞれの研究総括が統括する。社会技術研究フォーラムについては、フォーラム会議はフォーラム会議議長が、フォーラム研究はフォーラム研究統括が統括する。なお、システムの運営に関する基本事項及び重要事項についてはシステム運営会議において審議、調整する。 |